私たちのこと

2023年、石川県金沢市の新竪町商店街に、パンと菓子を販売する小さな店が誕生しました。穏やかな空気が流れる新竪町商店街で、継続できるペースを大切にしながらパンと菓子をお届けしています。

健やかで美味しく

「健やかで美味しく」をテーマに、子供も、大人も、環境にも優しい食材でパンと菓子を作っています。

北海道河東郡音更町の「中川農場」さんのBlés de Population、新潟県佐渡島の「佐渡海洋物産」さんの深海塩など、たくさんの人と自然に支えてもらうことで美味しく焼き上がります。

そんな店主も、以前は「販売価格の手頃さやボリューム」「流通の安定感」を基準にパン作りをしていた時期がありました。

考え方が大きく変わるきっかけは、妻との結婚と娘の誕生です。以前から食に関心があった妻と、日々ものすごいスピードで成長する娘。食によって身体が作られていくことを目の当たりにし、どんなものを食べて暮らしていきたいかと考えるようになりました。

その後、2023年秋に工房移設と共に、最初の店である「坂の上ベーカリー」を閉店し、新竪町にシンタテベイクストアをリニューアルオープンしました。

「安く、大量に」流通するものとは違い、「健やかで、美味しい」ものは、旬の時期に、必要な分しか作れません。だからこそ、食材と真摯に向き合い、丁寧にパンと菓子作りを心掛けています。

毎日食べられるパン作り

工房を移設したことで、パン屋としてのパン作りが見えてきました。商店街の中にあるパン屋だからこそ、日常の食事としてパンを求めてくれます。パンは主食であり体を作るものであるから、美味しいだけでなく、身体にとっても健やかなものでありたい。食べた後のことを考えると、やはり、消化しやすいパンがいいのではと思い、小麦粒にしっかりと水分が届き、酵素の働く時間が十分に確保できる手捏ね製法でパンを作ることにしました。

そして、これまでお伝えしたことは、私たちがひそかに大切にしている事です。ストイックな健康生活ではなく、今日からチョットだけ身体にやさしく…くらいの緩やかな生活改善を企んでいます。

「シンタテのパン食べるようになってから、なんか調子いいんだよね～」なんて言ってもらえたら最高です。

そんなパンが作れるように、大切な食材を丁寧に扱い、食のバトンを繋げていきたいと思います。